こんにちは、あるいは初めまして。
すしと申します。
先日、2024年1月27日に渋谷 Spotify O-Eastで開催された棗いつきさんの2ndワンマンライブ「パラレルショット」に行ってきました! 軽々と予想を超えてくる圧巻のパフォーマンスは今回も例外ではなく、終演後はもう言葉が出ないような、そんな素敵で熱いライブでした。
この記事は、そんな2ndワンマンライブの感想記事となっております。 演出などの核心にも触れる部分のネタバレを盛大に含むにしては公演直後すぎると感じたため、念のため記事を開く際に注意を出させていただきました。
グッズの話
今回も多彩なライブグッズが販売されましたね。個人的にお気に入りなのはパーカーとアクキーです。
アクキーはもう、デフォルメたむがかわいいの一言に尽きます。デフォルメ好き好き侍をしているので。ちょっと締まった感じの表情が好きすぎる。
パーカーは、とにかく背中のデザインがいいです。穴?弾痕?からたむが覗いてきてるの、良くないですか?
あとチケット特典のバングルライトが本当によかった。なんかこう、バングルライトってオルスタのライブに来た感が上がるじゃないですか。
ガッツリ声出して盛り上がるライブスタイルだとペンラ以外の択として大いにアリですし、なにより痛バとかにつけると結構きれいになるのでおすすめです。
光る痛バ作ってる人類結構いるので今更かも
お花の話
今回はフラスタが本当にすごかったですね。知り合いの方が何件か企画を立てられていたので、 いくつかにささやかながら参加させていただきました。 推しに気持ちを届けるために大変な企画でも立案して、やり切ってくれた方々には本当に頭が上がりません。
神の箱が存在していた件
ライブ本編の感想が早く書きたいしのは山々なんですが、これだけは書かないと気が済みません。
Spotify O-East、神の箱すぎる個人的には、今まで行ったことがある同キャパのライブハウスだと頭一つ抜けてます。 現地に行ったみなさまの中には、入場した瞬間に圧巻のスクリーンを見て「オォン」と唸った方も多いのではないでしょうか。
ステージの広さやスクリーンもさることながら、開放感のある空間や圧倒的な照明機材など、 箱としての質の高さ、素体の良さに終始驚かされっぱなしでした。
特に照明機材がとんでもなくて、天井の3分の1くらいをびっしり照明が埋めてて思わず口が開いたのを覚えています。 1000ちょっとのキャパでここまでいかつい照明がある箱はほぼ見たことないです。もしディレイ配信などでライブ映像を見る方は、照明にも注目してみると面白いかも。
あまりにも興奮しすぎて、夜公演では入場してから30分くらい
この照明が!すごくて!!! みたいな話を近くの知り合いの方としていました。
今冷静に考えるとやばい人かも、すみません。
ついでにこれは裏話なんですが、O-Eastって1stの会場のduo MUSIC EXCHANGEと同じビルに入ってるんですよね。 1stの入場待ちのときに O-East の方を見ながら「次の会場ここにならないかな~」という話をした記憶があるんですが、その後2ndの会場のが発表されたときに
となりました。まさかほんとになると思わないじゃないですか。ほんとに。
ライブ本編の話
今回は本当にたくさんのやって欲しかった曲をやってもらえて感無量です。感想もいつもよりマシマシでお届けします。
当たり前なんですが全曲の感想を書くとデカすぎる記事になるので抜粋しながらになります。
…のはずだったんですが蓋開けてみたらほとんど全曲の感想を書いてました。終わりかも。
お察しだとは思いますがこの先めちゃくちゃ長いです。お時間に余裕のあるときに読むことをおすすめします。
セトリ
セトリなんてなんぼあっても困りませんからね。1
ストラゴヴィゴス
ありがとう!!!!!!!!!!!!堀江晶太!!!!!!!21stはthouwertmachinery(inst楽曲)が流れ、そのままLev0に繋がる静かな入りだったので、今回はどうなるのかな~と思っていたら…
開演と同時にいきなりステージに出てきて、開始0秒でバチバチにライブ映えする表題曲!
疾走感抜群で、これだ!!!これが棗いつきのライブだ!!!!!! と一瞬で1stライブの最高潮と同じテンションまでぶち上がりました。 コールがめちゃくちゃ楽しいし、音は強いし、アウトロできれいに音階が上がるし、最高のアンセムでした。
何より、前回よりもパワーアップした会場で、でっかいスクリーンをバックに堂々と歌う推しの姿が格好良すぎて1曲目から限界になりました。 毎秒でっかくなっていくな…推しが…
演出やストーリーの話も交えておくと、昼公演と夜公演の繋がりを踏まえたときに、まったく違う解釈ができる曲だと思います。 昼公演では1曲目にふさわしい盛り上がり曲だな〜という感想だったのですが、昼公演の結末を踏まえて夜公演を聴くと、 まったく別の曲に聴こえたんですよね。
サビの 「いま変わるバランスが「僕」へ傾いた」 と 「いま変わるバランスが「僕」を導いた」 の対比や、 「Go? Not to go? Which would you choose?」 の詞など、いたるところに今回のライブのストーリーの断片があって、 本当に上手く作られているなと感じました。たむと作詞者の方が天才すぎる…
追想のラグナロク(棗いつき ver)
ストラゴヴィゴスの盛り上がりを崩さぬまま、一気に治安の悪い曲へ! グリー エンターテイメント(追想のラグナロクのリリース元)の社長の方からお花が届いていたので、これはもしや…?と思ってましたがしっかり来ましたね。
藍月なくるさんと2人で歌っている通常verよりも力強い歌詞が本当に大好きなので、生で聴けて良かったです…
ハッピーエンフォーサー
1stでもやった神曲! ん?!あれは1stのときと同じダンサーさん?!?!
よりパワーアップして帰ってきた振り付けと大迫力のMVで、1stのとき以上に楽しめました。 あまりにもスクリーンと映像が圧巻すぎて、このあともたくさん大迫力のMVとか書く未来が見えてる。
前回からまだ1年も経っていないのに、パフォーマンスと演出がどんどんステップアップしていくのが本当にすごい。いつも驚かされてばかりです。
Spider Girl
6月に置いてきた忘れ物その1です。ここまで盛り上がる曲の連続で、セトリ予想でもやらないと想定していたので油断していました。 一気に会場が暗くなって特徴的なイントロが流れ出した瞬間素で腰が抜けて、情緒が壊れた記憶だけが残っています。
妖艶で印象的な振りと湿度の高い歌声で、会場の空気が一瞬で変わりましたよね。 歌詞の韻の踏み方といい、治安の悪いメロディといい、ANAMNESIS頒布時からずっと大好きな曲なんですよね。 鋭い照明の演出もあり、最高の形で聴くことができてよかった。
ちなみにみなさんのSpider Girlすきすきポイントはどこですか?
私はここが好きです
言葉だけじゃない
行動で示さなくちゃDamn!
幕間Part1
やせいの ばーちゃるたむ が あらわれた!
ばーちゃるたむ は ステージ で うたいたがっている!
からだ を かしてあげますか?
▷はい | いいえ
フォニイ
前の幕間により現世に顕現したバーチャルたむ。そこからリアル歌枠が始まり、 「名前のない怪物」「unravel」と名曲をカバーしたところでいきなり始まったフォニイ。 ラスサビの入りに飛びポ(※飛んでないです)があるのでライブで聴くと最高にアガる曲です。
歌い方も原曲に寄せられていて、敬意を払いつつも「棗いつきの色」がしっかり出てくる神のカバーでした。
幕間Part2
ばーちゃるたむ は もっと うたいたがっている!
からだ を もっと かしてあげますか?
▷いいよ~!!! | 🔒
この先しばらく昼公演の感想が続きます。
インドアアドベンチャー
こんな曲やられて楽しくならないわけがない、最高~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
終始アップテンポで、オタクを休ませず、オタクを楽しませる最強の声出し曲です。 これは完全に予想が通ったので、コールガンガン入れられて楽しかったです。
歌詞もバーチャルを想起させる「ゲーム」がテーマなので、分岐を象徴する曲としても最適解で、組み立てが本当に上手い…
仮に分岐を間違えて再演されたら喉と背中が終わってました
無条件Surrender
ありがとうございますこの世でトップクラスに好きな曲 BIG LOVE もうね 本当に情緒が終わりなので 記憶ないです
最初のクラップできてよかった ほんとに ありがとうございます 作曲の如月結愛さん
幕間Part3
このあたりで「この女1公演で物語をたたむ気がないな…?」と察したましたね。 どこまでも…負の展開が完結しない…?!
なお、この予感は的中してしまうので、昼公演のみに連れてきていた大学の後輩は感情を破壊されたまま帰っていきました。
純情サクリファイス - Parallel ver.
公演前にCDは購入して曲目を見ていたので、この曲がどこかで来ることは知っていたんです。知っていたんですけどね。
いや、まさかここまで陰鬱なゴリゴリのアレンジが来ると思わんじゃないですか。 メロディとボーカルのバランスも心なしかボーカル寄りに変わっていて、ウィスパーみのある歌声がダイレクトに刺さってきました。
ラスサビの「して追い詰められなきゃワカラナイ?」とかもそうなんですが、全体的に歌い方が少し変わっていて、 より投げやり?棘のある感情が出ていて、とても好き…
Son macabre
流れを見るとこれが来るのはそうなんですが、これを生歌でやっちゃうんだ…となった。尊敬というか畏怖の念ですね。
バーチャルたむの勝ち誇ったような歌声が会場に響き渡り、選択を誤ってしまった愚かなオタクの感情をもれなく刈り取っていきます。 歌詞が不穏なのに曲調は明るいのが本当に不気味で、曲が終わってライブ終了ロゴが出たとき感動とは違う方向で泣きそうになりました。
アンコール: Secret of my heart
反則!!!それ反則だから!!!オタクのHPはもう0よ!!!
すみません 本当にHP0になってたので 記憶が飛んでます
HYPNOSONICの小説の文脈を汲んだ上で、このタイミングでこの曲をやるのは本当に反則だろ ズルすぎる
この曲で「お別れ」ってことはそういうことなわけじゃないですか。もう感情が揺さぶられすぎて、終演後はしばらく呆然としていました。
幕間Part2(再)
ばーちゃるたむ は もっと うたいたがっている!
からだ を もっと かしてあげますか?
いいよ~!!! | ▷🔓ダメ~!!!!
ということで夜公演の感想を書いていきます。
Limitless
幕間でバーチャルたむがじわじわ伸ばしてくる鎖を断ち切り、現実を取り戻していく展開を象徴するような曲が連続するパートで満を持してのLimitless。 最もライブ映えする曲を聞かれると「Limitless」と答える方がかなり多いのでは?と思うのですが、本当に一番強いタイミングで来ました。もう最強なんだから。
会場は一瞬で最高の熱気を取り戻し、お待ちかねと言わんばかりにしっかり響き渡ったりみっれ~!!!コール! もはやこれをやるためだけに現地に来ていると言っても過言ではなさすぎる、最高の瞬間です 余は満足じゃ
アンダーテイカー
6月に置いてきた忘れ物その2です。自分を取り戻し、笑顔で観客を煽るたむに乗せられてコールもさらに一段と上がっていきます。 サビ最後の少しシャウト寄りの「アンダーテイカー」が最高に癖なので、無事限界になり耳が幸せでした。ありがとうございます 本当に
実はこのあたりから腰と背中がだんだん限界を迎え始めていたらしい
優しい嘘 - Parallel ver.
一般的にバラードアレンジはあまねく神だとされているのですが、これもあまりにも神のアレンジです。
原曲よりもしっとりしたメロディにアレンジされ、優しい歌声が会場全体を包み込むように広がっていきました。
ライブ後に家へ帰る電車の中で聴いていたら余韻がどんどん湧き出てきて止まらなくなりました…。 心が休まって同時に元気づけられる大好きな曲です。
AIとCodeQの果て
ライブの表題である「パラレルショット」と、併設されたスクリーンを見た時点で思い当たるもの3 があり、まさか…?とは思っていたのですがそのまさかです。
ステージいっぱいのスクリーンにバーチャルたむが映し出され、二人で一緒に歌うという夢のような展開。もうこんなん泣かないわけないんですよ。 記事を書く時も思い出すために曲を再生するんですが、感情が一瞬で乱されてまともに筆が進まなくなりました。
ラスサビでは照明をすべて使った幻想的な演出もあり、トリにふさわしい最高のパフォーマンスでした。数多くのオタクがここで感情の限界を迎えたことはSNSからも明らかです。
アンコール: キミとひとつ。
6月に置いてきた最後の忘れ物です。PERSONAリリースからずっとずっと大好きで、この世で一番好きな曲です。ライブの大トリでこれが聴きたくて生きてきました。 もう歌い始めからずっと感動が止まらなくて、最後の最後まで泣きながら聴いていました。4
昼公演とは対照的な、元気で明るいフィナーレ。歌詞もメロディも最後の最後まで棗いつきらしさ全開で、TRUE ENDひいては2ndワンマンとして最高の締めくくりでした。
もう満足すぎて、私の言語野から言葉が出ないです。本当にありがとうございます。
ストーリー・ライブコンセプトの話
ようやく、ようやくこの話が書けます。
このライブ全体を通して、自分の中で棗いつきを推してきた理由が少しわかった気がします。 せっかくなので慣れてないけどなんとかして言語化したい。しました。
昼公演のアンコール中のMCにすべてが詰まっているんですが、「(昼公演を踏まえて)この先を見守ってください」という趣旨のことを言っていました。
これは小説家があとがきで書くことに似ているんですよね。 今まで読んだことがある複数のあとがきの中で、物語の登場人物は作者の自由意志を持って動いていて、その結末は自分すらも予想できないということがあります。 これは物語の軸が強固だからこそ起きることで、その軸からブレないからこそ、登場人物は自由に動けて物語がより面白くなっていくと思うんです。
私は今回あの発言の中にそういう意味の面影を見て、こういう創作に対する絶対に曲げない軸やプロ意識、ストイックさのようなものが好きなんだな、と腑に落ちました。
表現するために自分を物語に組み込むことを厭わず、自分が今まで作ってきた物語の軸をきれいに組み合わせて、まったく新しい物語に昇華させていくことは 本当に素晴らしいことで、それを見ているこちらもずっとワクワクが止まりません。
本当に、推していて良かったです。
さいごに
私が積極的に現地ライブへ行くようになったのは2023年1月のLa prière 1stワンマン追加公演からなので、ちょうど1年になります。 そんな大きな節目をライブで迎えることができて幸せです。
最高のライブを届けてくれた棗いつきさん及び制作に関わられたすべての皆様、素晴らしい企画を複数実行してライブをもっと特別にしてくれた方々には本当に感謝しかできません。
この世のすべてに感謝を。本当にありがとうございました。
ずいぶん長くなってしまいましたね。
また新たなライブツアーも発表され、止まることのない棗いつきさんの活動に期待が止まりません。 これもたくさん行けたらいいな。
それではまたどこかで。